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多方面にネタバレを含みます。

意識はいつ生まれるのか

■意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論(ジュリオ・トノーニ / マルチェッロ・マッスィミーニ)

心を持ったロボットが生まれる可能性ってあんのか??という疑問に対して、「そもそも、思考とか意識ってなんなんだ?」ってとこを理解したほうがいいかなーと思って読んだ。
結果としては、まだまだ研究中から暫定的な答えだけど、こういうことじゃない?っていうのがまとめられてる本だったんですが、学術書じゃなくて一般向けな内容で、うまいこと例え話を入れながら語ってくれる形式だったので、すげー読みやすかった。
けど、まあ難しいことは難しかったので、多分3分の1ぐらいしか理解できてないっす。

以下、自分のためのメモ。

意識を生み出す基盤は、おびただしい数の異なる情報を区別できる、統合された存在である。
つまり、ある身体システムが情報を統合できるなら、そのシステムには意識がある。(126ページ)


・意識の発生と、ニューロンの発生には、因果関係はない。
その証拠に、ノンレム睡眠時でも、覚醒時と同じだけのニューロン活動量があり、昏睡・植物状態でも、脳の代謝が意識がある時と同レベルであることが分かっている。
小脳には総ニューロンの3/4(約800億個)が入っているが、小脳は意識の発生には寄与しない。
実際に、小脳を全摘した場合、歩き方(大股・ふらつき)や話し方(言葉を一音節ごと区切って話したり、爆発的に話出したりする)に変化が起こるが、
意識には影響はなく、手術前同様に思考の柔軟性・多様性・鮮明さは保たれる。
小脳が司る動きは無意識なものなのだ。

・意識はいつ、どこで生まれるのか?
φ理論(情報統合理論)に基づけば、意識は、脳内の情報量が最大レベルに高まった時に発生する。
その情報量は、脳のどこで処理されているのか?というと、それは視床-大脳皮質系である。

視床-皮質系の中核には、刺激に対する反応のレパートリーが潤沢につまっている。
「暗い(=闇)」という感覚を人間が考える時、脳の視床-皮質系では「闇ではないものすべて」の選択肢が提示されている。
その中から約百分の一秒の速さで、「暗い」という選択肢を選ぶ判断が下される。
このレパートリーは、視床-大脳皮質系さえあれば、ポンと獲得できるものではない。
朝、目が覚めると朦朧としていた意識が段々と輪郭を持ち覚醒に至るが、それと同じ道筋を経て、獲得し磨かれていくのが「意識」だと考えられる。
母親の胎内にいた時から続く朦朧とした意識が、外界に出て色々な状態を経験し、選別することで、意識は成長していく。
意識のレパートリーが最も蓄積されるのは幼少期だが、大人であってもそれを成長させることはできる。
例えば、ワインを飲むとき、最初は赤と白の違いがぼんやりわかる程度でも、経験(選択)を積むことで、どこのワイナリーで作られたもので醸造年がいつかも判断できるようになる、といったように。

・メモ
全身麻酔手術をした患者のうち千人に一人は手術中に一時的に覚醒してしまう。
手術中に筋肉の反射を防ぐため鎮痛剤も打ってるから痛覚はなく体も動かせないが、体を開かれている感覚はあるのでトラウマでPTSDになったりするらしい。怖い。

大脳皮質のニューロンに電気的な刺激を与えれば、実際に見る聞くなどの感覚器官の協力がなくても、目を閉じて情景を思い浮かべたり、夢を見ることができる。

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