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チラシの裏

多方面にネタバレを含みます。

最近読んだ本

最近読んだ本など。

■秘密の花園(バーネット)
イギリス植民地下のインドで生まれ育ったメアリーは、コレラで肉親を亡くし、イギリスはヨークシャーの伯父の家にひきとられることになるが…。
親や使用人から適切な愛情や躾を受けられず、我儘放題のお嬢様だったメアリーが、ヨークシャーでの生活を通して人間性を獲得していき、その過程で冷めきっていた伯父一家にも家族の絆が取り戻されていく…というハートフルストーリー。
メアリーをはじめとして、ディコンやコリン、出てくる子供たちの描写がすげー生き生きしてて、作者は子供が好きなんだなあ~と感じた。(小公子・小公女の作者だしな…)
メアリーのキャラクターが物語に都合のいい我儘お嬢様でないところもいいかんじ。勉強になる…。
また、印象的に登場する花園の描写が見事。ヨークシャーの自然の美しさや厳しさが目の前に広がるように描かれていて、作者うまいな~と。緑があるところで読みたいな~と思ったので、度々近所のデカい公園に行って芝生に腰を下ろしながら読んだんだけども、相乗効果ですごくよかった。

物語としては、プラスの方向へどんどん進んでいって、最後の最後、彼らの未来は明るいだろうと思われるところで終わる。
もう少し、その先も読みたい!と思うタイミングで終わるのが、また絶妙だった。

コッポラが総指揮した映画版もすごくいいらしいので見たいんだけども、ネット配信にもレンタルにもあまりないようで…う~ん、見たいなあ。

■宇宙からの帰還(立花隆)
NASAのアポロ計画に参加したアメリカ人宇宙飛行士へのインタビュー集。
「宇宙に行く」という体験が、彼らの内面にどんな影響を与えたのか?というところに焦点が当てられていて、すごく勉強になった。
これまでSFで宇宙飛行士の話をいくらか考えたことがあるのだけど、そのたびに「こういう場面で本職の人はどう思ってるんだろう?」「こういう訓練はしてるのか?」と色々疑問が出てまして、その辺を一気に解決できて、すごくよかった。

宇宙に行った後の彼らは、程度の差はあれ、ものすごいショックを受けて、死生観とか、神の存在への価値観が変わってたり、宇宙に行った人の中でも、月面着陸までした人と、宇宙遊泳した人と、宇宙船から地球を見ただけの人では精神的な影響が違ったりしてるのが面白かった。(キリスト教のみを信じていた人の多くは、『ほかの宗教の神もひっくるめて、神は神だ』『宗教にたよらない、もっと高次の神』の存在を感じてたりとか。)
宇宙から見た時に公害よりも噴火などの自然災害のほうがえげつなく見えたっていうのも意外だった。(桜島の噴火とか言及されてて、宇宙から見てもすごいのか~と)

興味深かったのは、アポロ計画11号の乗組員は帰還後、月からの伝染病などの恐れから、しばらく隔離されていたとか。宇宙から戻ってくる時は、やっぱり検疫あるのかな~?と考えてたので、これは興味深かった。やっぱそうなのか。今はもうない感じかな?
あとは、宇宙ホタル現象のくだりはワロタ。(時々船外で宇宙をキラキラ光る物体を宇宙飛行士が見ていて、長らく原因不明だったんだけど、宇宙飛行士が排泄した尿が宇宙空間で氷になって、それに太陽光が反射してホタルみたいに見えていたことがわかった)

1985年に出された本なので、科学考証面では今とは違う部分もあるのかな~と思ったので、その辺をアップデートした改訂版とかでないかな~でるとうれしいなあ~。
なんにせよ、SFとか宇宙飛行士が出てくる話を考えてる人は読むとめちゃくちゃ役に立つと思う。

■宇宙を語るⅠ(立花隆)
↑に続いて、今度は2007年に出た本。こちらは日本人の宇宙飛行士へのインタビュー集。
前回に引き続き、内面的なことも聞きつつも、宇宙に行くまでの心構えや、宇宙に行ってからの生活とか、実際的なことが中心だった感。これはこれで、とても役に立ちました。
分刻みのスケジュールで複数の実験(大体10分単位)を回してたり、宇宙飛行士でも実験する人とテクニカルなことをする人で別れてたり、船の中での生活(飲食・睡眠・排泄・男女混合の時はどうするか、など)の話が細かく載ってて勉強になった…
宇宙から戻ってきた時は平衡感覚が失われてたり、宇宙の感覚で空中にモノを置いてしまってコーヒーカップを割ってしまった、とか、ベッドから何度も落ちた、とか…(こういう些細なことが知りたかったんや~~!!!)っていうことが、ザクザク載ってて、ありがたいのなんのって、もう・笑
宇宙から戻ると、大体3日ぐらいで重力には慣れるそうで、これは意外でした。早いんだな。

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