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チラシの裏

多方面にネタバレを含みます。

“人をいたわれ 皆闘っている”

最近見た映画など。
4~5月はアニメばっか見てたので、反動で、今めっちゃ映画見たい期です。
映画は2時間ちょいで濃厚な話を体験できるのが、やっぱいいね~。

■wonder 君は太陽
遺伝子異常で顔がほかの人と違う少年オギーが、初めて学校に通うことになったことで起こる出来事を描いたお話。
オギーに焦点を当てて、障害を乗り越えていく感動系…かと思いきや、彼を取り巻くほかの子供たちの視点も描いた群像劇っぽいお話でした。まさかそう来るとは思わなかった構成だったので、「ああ~~~!そうくる~~~!?!」って衝撃がすごかったw
個人的には、オギーのお姉さん・ヴィラの視点、ヴィラの友人・ミランダ、オギーの友人・ジャックの視点がよかった。(ほとんどやんけ)
両親はオギーのことで大変だから手のかからない子供になるように頑張るヴィラの、「でも、少しでもいいから私のことも見てほしい」という切実な気持ち…子供って、なんも考えてないようでも、実はめちゃくちゃ自分の役割・立ち位置をよく考えて動いてたりするんですよねー…。すごく共感した。
途中で校長先生が「どんなことにも二面性がある」と言ってましたが、本作はその二面性を大事にしてる感じがしました。
子供の頃は、学校とか家族とか、そういう世界が自分のすべてなので、色んな息苦しさを感じたり、そこで生きていくためになんとなく回りに合わせた行動をとったりしますね。(ジャックが、ジュリアンの前で心にもない言葉でオギーを貶すシーンとか、リアルやなあと思った。)
見ていて、自分の子供時代を思い出すところもたくさんありました。
制作陣、子供のことをよく考えて作ってるな~嘘っぽさがなくてよかったよ。

ひとつ残念だったのは、いじめっ子のジュリアンが転校したままで終わってしまったこと。
ジュリアンのやったことは悪いことではあるけれど、彼の母が言う「誰もが(オギーを)受けれ入れられるわけではない」という言葉も、また本質であり真実やな~と思ったので。
なので、出来れば、彼の視点もほしかったな~…。そこがなかったのは本当に残念だ。

あと、オーウェン・ウィルソン演じるパパもすげ~よかった。
オギーが顔を隠すために愛用していたヘルメットを会社に隠したことを打ち明けるとこの、「息子の顔が見たかったからだ」って言うシーン、すげぇいいよね。彼のガキっぽさと、パパと夫としてのキャラクターのバランスは最高でした。結婚してくれ笑

それにしても、オギーをペスト菌扱いして嫌う同級生たち…いじめっ子のいじめの手法って、日本もアメリカも変わらねーんだな!とちょっとびっくりでしたよ。なんなんすかね…どうして国や文化が違えども、菌扱いする思考にいたるのか、ここはちょっと興味が湧きました。どんなメカニズムなんや。

あ、あとあと、スターウォーズネタの入れ方が絶妙でよかったね!
オギーがパダワンの真似っこしてるのとか、印象的な場面で出てくるチューバッカとか。
アメリカの子供の生活には、あんなふうに、自然な形でスター・ウォーズが存在すんのかな~いいな~

■30年後の同窓会
息子をイラクの駐屯地で亡くした男が、息子の遺体を引き取りに行くのに、かつてベトナム戦争で共に戦った友人に同行を願う…というロードムービー。
原題は「Last Flag Flying」。邦題の語呂も嫌いじゃないけど、雰囲気が違いすぎるな笑

妻も息子も亡くしてしまった悲しい男が主人公で、彼の境遇を思えばとてもつらいところなんだけど、全編に散りばめられるおっさんたちの友達同士のバカ騒ぎが明るい雰囲気も残してて、今後の彼の人生が良きものになるだろうという感じを残していて、バランス感が絶妙。
ベトナム戦争とイラク戦争を通して、愛国心とは?戦場とは?という部分にも踏み込んでいて、示唆に富んだお話だったけど、説教臭さはなかったのがよかった。
主人公の友人のサルが実にいい役どころだったなあ。
終盤、主人公たちが自分たちが原因で死んでしまった戦友の母の元に謝罪に行くんだけど、母から「息子は死ぬ前に仲間を助けたと聞いてる。あなたたちがそうなのね?」と聞かれ、思わず嘘をついてしまうシーンが印象的だった。
(主人公の息子の死因について、嘘を教えた軍に苛立ちを見せていたサルが、ここで嘘の答えを返してしまうのが絶妙)
主人公もよかったね。スティーブ・カレル氏の静かな演技が実に素晴らしく…理不尽への怒り、過去への後悔を静かににじませながらも、友人とバカ話をして笑い転げる。いいなあ。
主人公一行に同行した軍人のワシントンくんもよかった。
ところで、列車の中のおっさんたちの猥談シーンはかなり笑えた。
アメリカンの猥談は、セリフ選びにセンスが光りまくってて感心するわ…笑

個人的に、物心ついてから初めて体験した戦争がイラク戦争だったから、作中のニュース映像は見ながら色々と考えてしまった。
(現地にいたわけじゃないから体験ではないんだけど、リアルタイムでニュースで見た戦争が…ってことです)

■地獄の黙示録
午前十時の映画祭でやってたので、是非かの有名なワルキューレの騎行シーンを劇場で見たい!と思い行ってきました。
ベトナム戦争の恐ろしさと異常性がガンガン詰め込まれてて、かなり緊張感あった。
ナパーム弾が炸裂するシーンは、本当に森を燃やしてるそうで…すげー物量。圧倒。
後半のカーツ大佐登場後の展開も、異常性が際立ってて、いつ誰が殺されるのかわからなくてびびりまくりだったけど、正直中盤までのベトナム戦争シーンとは乖離して、ちょっと残念な感じも…。
大佐役のマーロン・ブランドが太りまくってたせいで、色々設定を変えたりして、コッポラがめちゃくちゃ苦労しながら作ったということなので、彼としても若干不本意なとこがあったりしたんだろうか…。

話が進むにつれて眼光の鋭さが際立っていくウィラード大尉(マーティン・シーン)は、実にかっこよかった…。
大画面で見れてよかった。

音楽が冨田勲氏っぽいなあと思ったけど、オファーしてたけど実現しなかったってことで、大分意識してたのかなと。
音楽が緊張感を上げてて、私はすごく好きでした。


■バチカンで逢いましょう
夫を亡くした老婆が、こっそり家出してバチカンのローマ法王の元に、ある懺悔をするために赴くが…というお話。
ドイツ料理がめっちゃ美味そう。
話はそんなにかな…もうちょっと脚本練りこんでほしかった気も。
主人公の犯した罪が、自分が苦手な不倫ネタに繋がってたので、ちょっちなあ…。
主人公の娘が可哀想。自分があの立場だったら、ふざけんな~~墓までもってけばかやろ~~ってぐれると思う。
(娘の旦那がいい人だったので、そこが救いかな…)
主人公の孫娘が、バンドマンの彼氏の浮気現場を見てしまい、必死に追いすがってくる男に対して「私は自分を大事にしたい」と言って、きっぱり断るシーンは爽快!孫娘が一番人間出来てるんじゃねーのか!?ってなった。


■Mrホームズ
年老いたホームズ。記憶忘れも激しくなった彼が、自分が引退する原因になった事件について再調査するお話。
自分はホームズ大好きマンなので、それだけで結構バイアスかかってしまうというか、ホームズはロマンだなあ!と思いながら見ました。
ワトソン亡きあとのホームズの相棒として振る舞う、家政婦の息子との関係性もよかった。
あと、イギリスの田舎の雰囲気はいいね~。好き。
ただ、日本の話がえっらいお粗末だったのが残念。
記憶力の低下に山椒が効く、ということでホームズが日本に山椒を探しにくる場面があるんだけど、原爆投下後の広島で山椒を見つける…って…うーん。原爆投下のイメージとかが、ホームズが過去の記憶を取り戻すシーンの心象イメージにも使われてるんだけど、あまり効果的ではなかったような(本筋の話と、関連性が低すぎる)
最後の手紙のシーンは、事件の真相を突き止めたホームズの心境とリンクさせるためのギミックだったのだと思うんだけど、それもあんまり上手には処理できていないような気が。
あと、日本のセットがいちいち中国チックなのが気になった笑
「ティファニーで朝食を」の時代から、海外から見た日本のイメージってあんま変わってないんちゃうかなって感じでした。

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