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多方面にネタバレを含みます。

『ドラえもん のび太の宝島』感想

「ドラえもん のび太の宝島」見てきました。
ドラ映画見に行くのなんて何十年ぶりか…ふしぎ風使いぶりぐらいか…?
予告編で作画がめっちゃよかったし、前評判もよかったし、期待してたんですが、いまいちだった~…。

自分がこの世で一番好きな、“母の死で崩壊する父と家族の再生”という設定の話だったけど、正直あんまりピンと来なかったな…。
この題材が来ると、基本的に大体燃えるんだけども…。
ゲストキャラの父がラスボスってとこだとパラレル西遊記とか宇宙漂流記は大好きなんやが。本作は…。
見ながら、一番好きな題材なのにまったく燃えない自分に驚きましたよ。

なんやかんや川村元気脚本の作品は、くやしいけど面白い…ってのが多かったから、本作が期待はずれだったのは意外だった。つまらない訳じゃないんやが、この題材にするならもうちょい掘り下げがほしいな…て部分が多い。
あと1分でいいからそこに尺使えばもっと活きるのにって場面が多かった。
序盤の異常気象とか、言葉やニュースのアナウンスだけでなく、実際に地震なり台風なりのシーン見せるとかすればいいのに、(そこ、台詞で片づけるん!?映像作品なのに!?)って場面がちょいちょいある。
まあ、大海原で嵐がきてるシーンはあったけど…あれはちょっと意味合い違うしな。
他にも、キャラクターの台詞が、言葉に頼りすぎかなってとこがちょくちょくあった。そこはストーリーの中でのキャラの動きとか、絵を通して伝えてほしかったなあという場面が…。(個人的に、視覚が主体になるメディアで言葉を重視しすぎる見せ方あんまり氷菓できないんですよね…。)

あと、話的に(これ、宝島や海賊にする必要あったのか?)ってとこが気になって仕方なく…。
あまりギミックとして活きてないですよね…。「本当の宝は金銀財宝じゃなくて家族」って主題があるんだと思うんですけど、そこに持っていくまでに宝島と海賊の要素があまりマッチしてなくて、そこがどうにもひっかかってしまった。
せっかくゲストキャラの名前をシルバーにして、スティーブンソンの宝島っぽくしてるのに…(言うて、私宝島自体はちゃんと読んでないので、他にちゃんとパロった要素あったのかもですが。)
作中の描写を見るにシルバー・フロック・セーラたちは23世紀よりも未来の人なのかな?って感じでしたが、あれだけの時空犯罪を起こしてるのにタイムパトロールが一切出てこないのもひっかかる。出さないなら出さないで、なんで出ないのかも描いてくれたらなあ。(シルバーが地球パワーでタイムパトロールが来ないように邪魔してた、とかさ)

終盤については、シルバーは「子供たちを守ってね」という妻の遺言を守るためにあそこまでのことをしてるのに、いざ宇宙に行くぞ!という談になってフロック・セーラを置いて地球パワーで宇宙に行くのを優先してたのも気になった。しずかちゃんを司令室に呼んでる場合じゃなくないか!?

やりたい方向性は明確だと思ったので、(じゃあ、なんでそこでコンセプトを“宝島”にしたんや???)って謎がついて回りましたな…。もう地球パワーで宇宙に行くんじゃなくて、金銀財宝に含まれる不思議パワーで宇宙を目指してたとか、すげー力を持った宝石を探すために海賊稼業してたとか、なんか海賊っぽい感じの理由付けはやりようあったと思うんだけども…。

シルバーの「もらう地球パワーは少しだから影響はない」と、ドラの「地球パワーを奪われると大変なことになる!」の齟齬が最後まで埋まってない?のも気になる…。シルバーの予想はミスってたよ、とか入れるだけでも違うんだけどなあ。
地球パワーを奪われないように必死になるドラえもんのシーンは旧ドラの「雲の王国」や「ブリキの迷宮」っぽかったけれども、ボロボロに壊れちゃったドラえもんが復活するまでのインターバルがめっちゃ短いからンン…???ってなったし…。

あとシルバー父子とのび太父子を重ね合わせたいのであれば、序盤のパパとのケンカシーンはもっと印象的にすべきだったような気も。むしろあれ、のび太サイドはママとのケンカにしたほうが説得力あったのでは…。

考え出すと色々とキリがない…。う~~ん、もったいない。
作画はめっちゃいいし、女の子めちゃ可愛いし、ラストの船長とフロックのプログラム対決を子供にもわかりやすいように可視化したのとか(丸い球体がガチャガチャするやつ)最初に出てきた道具がラストで活きてくるギミックとか、あー上手いなってとこもちょいちょいある分、説明不足なのがとにかく残念。

あと、全体的に過去作のパロディっぽい要素があって、本来ならフフッてなれるシーンなはずなんですが、既視感がすごくて色んな過去作品をつぎはぎにしたような印象も残ってしまった。
ドラ映画に限らず、ナディアとかラピュタとか、他のアニメ作品っぽかったとこもあったし…。ラストの海賊船解体とか、まんまラピュタのラストシーンでちょっと、ええ~~~!?って笑いそうになってしまった。

まあでもこの辺は、ドラ映画の本来のターゲット層である子供さんたちには関係のない話なので、単純に自分がこの映画のターゲット層ではないんだなってだけの話なんだと思う。
私だってめちゃくちゃ期待して見に行った作品だったから、出来ればもっと楽しかったー!って気持ちで劇場出たかったし、こんなブログは書きたくなかったよ…。う~~ん。まあ仕方ない。

あ、でもEDで使われてた星野源の歌はめちゃくちゃよかったです。あの楽曲が聴けただけでも価値があったな。
間奏で「ぼくドラえもん」のメロディ使うとことか…くっ…ずるいセンス…。
「何者でもなくても世界を救おう」って歌詞もベタだけど好き~。

とりあえず、見ていて過去作色々見直したくなったので、週末にでも見よう。

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