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チラシの裏

多方面にネタバレを含みます。

劇場版聲の形を見ました。

劇場版聲の形を見ました。

正直な感想を言えば、ウ~~~ン・・・
原作7巻分をどう2時間の映画に変換するのか期待だったんですが、色々そぎ落とされた分、視聴者が行間を読むのに任せます!ってシーンが多くてどないなもんか…と思いました。真柴くんとかほぼ活躍しないので、もういっそのこと切ってもよかったのでは…と思ったり。なんか全体的に主題がどこにあるのか…がブレブレだった気がします。“映画作り”のキーワードを補完する何かが必要だったのではないでしょうかね。
手塚治虫のブッダが劇場アニメになった時も思ったんですけど、原作エピソードに無駄がない作品であればあるほど、別媒体で短時間にまとめるって難しいと思うんですよね。背景がそれだけ削られるわけですから…。
あとテンポがどうにも単調な感じがしたのと、カット割りがつまらないな、と感じる部分が多かった。劇場版けいおん!も同じような感想を抱いたので、単純に山田監督の演出が性に合わないだけなのだと思いますが。

個人的によかったな!と思ったのは終盤の文化祭のくだりで植野が手話覚えてきたシーン。原作にはない改変ですが、劇場版は色々要素をそぎ落としている分、このシーンで植野と西宮ちゃんの“これから”を想像させる補完になっていてオオッと思いました。
あと、キャラクターだと結絃ちゃんと永束くんがいい味だしてた!結絃ちゃんについては中の人である悠木さんの演技が非常によかったと思います。お姉ちゃんに幸せになってほしい、お姉ちゃんに生きる希望を持ってほしい、という結絃ちゃんの一途な頑張りがひしひし伝わってきて、ここは原作以上にグッとくる部分でした。
永束くんは声と動きがつくとうざくなるかな?と心配してましたが、逆にそのちょいウザってぽいのがよい方向に作用していた感じ。コミカルでいい奴っていう彼の特徴が最大限発揮されてて、本作では結絃と並んでぐう聖ポジションだった…。トイレで石田くんに泣きつくシーンの「橋でのことは気にするな!生きてればあんなこといくらでもある!」という台詞はとっても心に響きました。大人になるとわかる視点だけど、子供の時って中々この感覚を自覚できないので、苦しくなっちゃうんですよね…。

本作自体が、子供の頃にいじめにあった・かかわった、という記憶があるかないかで大分感じ方が変わる映画なんじゃないかと思います。小学生のいじめって、主体性がなくて、同調意識でやってるものが多い気がするので、いじめている本人には積極的にそれに介入している、という意識を持たない人が多いような気もします。でも、いじめられる側は確かに傷つくわけで。
や、まあ本作だと石田くんが主犯格になってるからちっと違うかもなんですが。でも女子組の佐原さんへのいじめとかは石田くん関係ないとこで発生しているので、やっぱ主体性がない同調意識からくるいじめってこええよなあと。橋のシーンで植野が「あれは本当のこと言ってただけじゃん」って言ったシーンにも象徴されるように、佐原さんへのいじめって、いじめてる側はいじめだと感じていないのがまたリアルだなあと思いました。石田くんが西宮ちゃんの補聴器を「きたねえ!」って投げ捨てるシーンとかもなー小学生って軽い気持ちでばい菌タッチとかするもんなーうわーえげつねーよなあと。
私自身、小学生の時にはいじめられている側にあることが多々あったので、非常にリアルだなーと思って見てました。ガキがやることなんで、今更どうとも思ってませんが。むしろ、被害者の体験をしてるってのが創作する時にちょっと役立つよなって考えてるぐらいで笑
でも、自分が親になった時、子供がそういう無意識ないじめの対象者になったら、それはそれは胸糞悪いんだろうなあとも思うので、西宮母の攻撃的な態度も納得してしまうというか。徹底してリアルな作品だよなあ。

だいぶ話題がそれましたが、映画を見てイマイチという印象を受けた人には是非原作を読んで欲しいと思いました。

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それにしても、エンドロールの時に隣の席の人がスマホいじりはじめた時は本当ぶっとばしたろかと思いました…。いい年なのに、そんな基本的なモラルやマナーを教えてくれる人がまわりにいなかったのかなあ。でも、ちょっと想像すればわかりそうなもんだけど、そんなこと考える想像力もないなんて、不憫だなあ…。

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